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比ニューハーフと日本人男、偽装結婚の仲介摘発(読売新聞)

 不法滞在のフィリピン人ニューハーフと日本人の男を結婚させて日本で生活させる裏ビジネスの存在が、埼玉県警の捜査で明らかになった。

 県警関係者によると、日本人の男とフィリピン人女性を偽装結婚させたうえで女性の旅券を流用する手口で、県警はカップル3組6人を公正証書原本不実記載容疑などで摘発。12日には、旅券の運び屋の1人とみられるフィリピン人の女(30)を入管難民法違反容疑で逮捕した。さらにブローカーのフィリピン人の女(50)の行方を追うなど、入管当局とも協力して全容解明を急いでいる。

 県警関係者によると、摘発されたのは、タガログ語でニューハーフを意味する「バクラ」と呼ばれるフィリピン人の男3人と、男らが働く埼玉県内などのショーパブで知り合った日本人の男3人。

 日本人の男は2006〜07年、ブローカーの手引きを受けてフィリピンに渡航し、まず現地の女性と偽装結婚。交際相手のバクラの写真を張り付けた女性名義の旅券を用意し、女性に日本人配偶者用のビザを取得させた。旅券の運び屋となる別のフィリピン人の女が偽装結婚した女性になりすまして日本に入国。運び屋の女は成田空港でバクラに旅券を渡し、その後は不法就労していたという。

 バクラは受け取った旅券を使い、国内の自治体で外国人登録証明書を入手したり、男との婚姻届を提出したりして、数年間にわたり「男の妻」として生活。中には健康保険証を手にしていたケースもあった。バクラは元々、自分名義の旅券で日本へ入国し、不法就労をしていたという。

 ブローカーのフィリピン人の女は、バクラから50万〜百数十万円の報酬を受け取っていたとみられる。女は日本に数回入国していたが、昨年夏の帰国後、所在不明になっている。

 調べに対し、日本人の男は「堂々と一緒になれるならと思って承諾した」と話し、相手のバクラは「カネを稼ぐために日本にいたかったし、パパ(日本人の男)とも離れたくなかった」と涙を流しながら供述したという。バクラたちは「仲間から『女性として在留資格が得られ、愛する人と結婚できる』とブローカーを紹介された」と説明している。

 裏ビジネスの存在は昨年7月、埼玉県熊谷市のカップルの旅券を運んだフィリピン人の女が、東京入国管理局に入管難民法違反(不法入国など)容疑で逮捕されて発覚。県警が昨年10〜12月に逮捕した3組計6人は、フィリピン人女性名義の外国人登録証明書を不正入手したとして、公正証書原本不実記載・同行使罪などで起訴され、うち2人は有罪が確定した。起訴された日本人の男のうち、1人は群馬県太田市の市消防本部職員(35)だった。

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